ネイティブアメリカンは、自然と密接に関わりながら生活してきました。その中で、各月の満月に特定の名前を付けることで季節の変化を把握していました。今回は、ネイティブアメリカンが付けた月の呼び名とその意味、さらに興味深いエピソードや2024年と2025年の満月の予定日についてご紹介します。
Contents
ネイティブアメリカンの月の呼び名
1月: ウルフムーン (Wolf Moon)
- 冬の食糧不足を嘆く狼の遠吠えにちなんでいます。
2月: スノームーン (Snow Moon)
- 雪が多い時期に由来します。
3月: ワームムーン (Worm Moon)
- 地面からミミズが現れる春の訪れを示しています。
4月: ピンクムーン (Pink Moon)
- 早春に咲く野生の花にちなんでいます。
5月: フラワームーン (Flower Moon)
- 春が本格的になり、花が咲き乱れる時期です。
6月: ストロベリームーン (Strawberry Moon)
- イチゴの収穫時期に由来します。
7月: バックムーン (Buck Moon)
- 雄鹿が新しい角を生やす時期です。
8月: スタージョンムーン (Sturgeon Moon)
- チョウザメ漁が盛んな時期にちなんでいます。
9月: ハーベストムーン (Harvest Moon)
- 収穫の時期を示しています。
10月: ハンターズムーン (Hunter’s Moon)
- 狩猟に適した時期です。
11月: ビーバームーン (Beaver Moon)
- ビーバーが冬の準備を始める時期です。
12月: コールドムーン (Cold Moon)
- 冬の寒さを示しています。
満月にまつわるエピソード
エピソード: ウルフムーンの伝説
1月のウルフムーンには、ネイティブアメリカンの伝説が多くあります。ある部族では、冬の厳しい寒さと食糧不足に苦しむ狼たちが、月に向かって遠吠えをすることで、月の神に助けを求めていると信じられていました。この遠吠えは、部族の人々にとっても冬の厳しさを乗り越えるための祈りの象徴となっていました。
エピソード: スノームーンの伝説
2月のスノームーンには、いくつかの興味深い伝説があります。ネイティブアメリカンの部族の一つであるアルゴンキン族の伝説では、スノームーンは冬の厳しい寒さと雪の多さを象徴しています。この時期、食糧が不足しがちで、人々は厳しい環境の中で生き抜くために協力し合う必要がありました。
ある伝説によれば、スノームーンの夜には、雪の精霊が地上に降りてきて、雪の結晶を美しく輝かせると言われています。この精霊は、冬の寒さから人々を守り、春の訪れを告げる役割を果たしていると信じられていました。
スーパームーンとは?
スーパームーンは、月が地球に最も近づいたときに見られる満月または新月のことを指します。通常の満月よりも約14%大きく、30%明るく見えることがあります。2024年と2025年には以下の日にスーパームーンが見られる予定です。
2024年と2025年の満月の予定日
- 2024年
- 1月26日: ウルフムーン
- 2月24日: スノームーン
- 3月25日: ワームムーン
- 4月24日: ピンクムーン
- 5月23日: フラワームーン
- 6月22日: ストロベリームーン
- 7月21日: バックムーン
- 8月20日: スタージョンムーン(スーパームーン)
- 9月18日: ハーベストムーン(スーパームーン)
- 10月17日: ハンターズムーン(2024年の最大スーパームーン)
- 11月16日: ビーバームーン(スーパームーン)
- 12月15日: コールドムーン
- 2025年
- 1月15日: ウルフムーン(スーパームーン)
- 2月13日: スノームーン(スーパームーン)
- 3月15日: ワームムーン(スーパームーン)
- 4月14日: ピンクムーン(スーパームーン)
- 5月13日: フラワームーン
- 6月12日: ストロベリームーン
- 7月11日: バックムーン
- 8月10日: スタージョンムーン(スーパームーン)
- 9月9日: ハーベストムーン(スーパームーン)
- 10月8日: ハンターズムーン(スーパームーン)
- 11月7日: ビーバームーン(スーパームーン)
- 12月6日: コールドムーン(スーパームーン)
まとめ
ネイティブアメリカンの月の呼び名は、自然との深い関わりを示しています。これらの名前を知ることで、月を見る楽しみが一層増すことでしょう。次回の満月の夜には、ぜひこれらの名前を思い出しながら夜空を見上げてみてください。
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